インクジェットプリンタ  プリントヘッド のノズル詰まりだと思ったら...インク切れだった

インクジェットプリンタのトラブル、一番多いのは、やはりプリントヘッドのインク詰まりではないでしょうか?

家庭用プリンタと言えば、今やインクジェットプリンタです。
初期の製品に比べて、ノズルの目詰まりが少なくなったとは言え、ある程度使っていると、インクが出なくなったりします。

私も、インクジェットプリンタを使い始めて、今の機種で3台目。

最初の機種がCanonだったので、今でもCanonの機種を使っています。
PIXUS 850i から、PIXUS MP600、現在の機種は、PIXUS MG5430で、確か2013年の年末に買ったので、3年以上使っています。

やはり、一番使うのは年末の年賀状ですが、たまにウェブ画面を印刷したり、CDやDVDのラベル印刷をしたり、写真を印刷したり...一週間に一回以上は使うので、比較的使っているのではないかと思います。

インクジェットプリンタは、使わない期間が長いとノズルにインクが詰まりやすいと言われています。
久々に使ってみたら、色がおかしいとか、印刷されないとかのトラブルが発生することがあります。

いつものように、ウェブ画面を印字してみると、何か色がおかしいです。

 

インクがなくなると警告がでるのですが、今回は出ていません。
となると、疑わしいのは、プリントヘッドのノズル詰まりです。

インクが詰まった時の対処方法は、ヘッドのクリーニングです。
クリーニングする事によって、ヘッドの詰まりを解消できるのですが、この方法は実際には、インクを強制的に噴射して、ノズルの詰まりを解消する方法なのでインクを大量に消費します。

PIXUS MG5430は、プリンタ本体からも操作できますが、パソコンからユーティリティを使っての操作も可能です。

ノズルのクリーニング、強力クリーニングもあるが、インクはより多く消費する
プリンタのユーティリティから、ノズルチェックのパターン印刷を行う

とりあえず、ヘッドのクリーニングを行って、ノズルの状態を確認してみます。

ノズルチェックのテスト印刷

最初は、マゼンタがまったく印字されなかったが、強制クリーニングを行うと、印字されました。

おぉ、やっぱり、ノズル詰まりか....でも、かすれてはいるけど、印字されるようになったので、さらに強制クリーニングを繰り返し、その後、テスト印字を行ってみました。

が...なぜか...また、マゼンタが印字されなくなってしまいました...
そうなると、やはり、原因は、マゼンタの部分のノズル詰まりが原因と言う事になります。

目 次

実は、互換インクを使用しています

最近のインクジェットプリンタは、本体の価格は昔に比べて格段に安くなっています。
しかし、消耗品のインクは本体とは逆に新タイプのインクになるにつれて、価格は上昇、さらに最近のプリンタは色数も増えてきているので、インク代の維持費はかなりかかります。

互換インクにした理由

互換インクをセットしたMG5430

私は、この機種の前までは、互換インクを使った事がありませんでした。
ずーっと純正インクを使い続けていました。
一番の理由は、昔は写真の印刷も頻繁に行っていたので、写真の印刷品質を気にしていました。
さらに、互換インクはノズル詰まりも起こりやすいと思っていましたので、純正インクを使っていました。

しかし、二番目の機種、PIXUS MP600は、純正インクのみしか使わなかったのですが、最後は、ノズル詰まりを起こして、現在のPIXUS MG5430に買い替えました。
使っていた期間もかなり長かったので、仕方ないと思っていますが...

現在の MG5430に買い替えてからも、純正インクを使い続けていたのですが、やはり気になるのは、インクの維持費です。

写真印刷は、ネットのプリントサービスやフォトブックが良い

最近は、写真のプリントサービスも豊富で、価格も安く、品質も良いので、プリンタでの写真印刷はあまりしなくなりました。
そうすると、プリンタでの印字品質は気にならなくなりました。
ウェブ画面のちょっとした印字などであれば、写真ほど色味は気になりません。

さらに、互換インクの種類も多く、価格帯の幅も広がっています。
100均のインクや、ネットで見かける製品は、5色セットで、なんと千円以下のすごく安価な製品から、純正品の半額程度の製品など、選択肢も広がりました。

純正インクセットを2、3回買うと、新品のプリンタが購入できる

例えば、MG5430の純正インク、「5色マルチパック(大容量)、BCI-351XL+350XL/5MP」は、5千円以上しますが、上記でも書いた安価な互換インクは同容量の5色セットが千円以下で買えたりします。

条件はありますが、互換インクを使用して、それが原因で故障した場合、修理代金を保証してくれる会社もあり、互換インクメーカーもかなり頑張っているという印象です。

ある程度、使い込んだプリンタで、純正インクを使い続けても故障のリスクは増えてくるのであれば、安価な互換プリンタで消耗品代を抑えて、万一、故障した場合は、新しいプリンタに買い替えという選択もありだと思います。

そんな訳で、少し前から互換インクを使用しています。
やはり...と思いつつ、対処法を模索してみました。

プリントヘッドのクリーニング方法

プリンタの機能を使った、ヘッドクリーニングとは、インクを大量に噴射し、ノズルの詰まりを解消する方法です。
つまり、ノズルの洗浄をしたいのですが、プリンタの機能では、インクでノズルを洗浄するしか方法がないのです。

最近のプリンタには、プリントヘッドが外れない機種もあるようですが、ヘッドが交換できる機種の場合、ヘッドが外れます。

一番、手っ取り早いのは、プリントヘッドを新品に交換してしまうことですが、当然、それなりの費用が発生します。

PIXUS MG5430のプリントヘッドは、複数の機種で共通で、型番は「QY-0082」となっています。
Amazonでは、7,980円で販売されていました。
他のショップでも、多少、価格に差はありますが、送料を含めると、7,000円以上にはなりそうです。(2017.05.28現在)

PIXUS MG5430のプリントヘッド

昨今のプリンタの価格を考えると、数年使用したプリンタにこの価格をかけても、他の場所が故障する可能性もあるので、あまり得策ではなさそうです...

となると...やはり、ヘッドのクリーニングです。

メーカー保証対象外となりますが、ヘッドを外して、お湯や洗浄液で洗ってしまう方法があります。

実は、私も以前の機種で試した事があります。
その時は、ネットで調べて、市販のマジックリンを使用しました。(笑)
ヘッドを外し、ぬるま湯に浸けて、マジックリンを吹きかけ、数時間浸しておきます。
その後、しっかり乾燥させてから、インクをセットして使用します。
意外にも?!効果があったのですが、完全に復活とはならずに、結局は、プリンタの買い替えになりました。

今回、いろいろと調べて見ると...なんと、洗浄液がセットされたカードリッジが販売されていました。

洗浄剤入りのカードリッジ

価格も、そんなに高くないので(税込1,580円、送料無料)購入しようとおもったのですが...

Canonの純正インクは、中身の残量が見えない

昔のCanonの純正インクカードリッジは、透明で、インク残量が確認できるようになっていましたが、今の純正インクは、中身が見えないカードリッジになっていて、残量はユーティリティからの警告か、カードリッジ本体のパイロットランプの点滅で判断します。

互換インクのカードリッジは、透明で中身が見えるものと、見えないものなど、さまざまです。

今回、使用していたカードリッジは下記のもので、中身の確認はできないものでした。

互換インク

実は、この互換インク、互換インクの中でもちょっと変わっていて、インクタンク本体とiCチップ部分の外側に分かれるようになっています。
本体のインクタンクは2個セットです。

本体1を使い終わったら、iCチップ部分を外して、本体2に付け替えて使用するというものです。
つまり、外側のiCチップ部分は2回使用します。

今回のインクは、2個目の交換用インクを使用していましたが、インクの残容量は満タン状態を示してました。

ノズルのクリーニングをするために、強力クリーニングを2回程、行ったところ、マゼンダの残容量がいきなり半分くらいを示すようになりました。

確かに、強力クリーニングは、インクを大量に消費するのですが、満タン状態から、いきなり半分の表示は、ちょっと怪しいです。

果たして、このインクの残容量の表示は信用できるのか...?
中身が見えないので、なんともわかりません...

念のために、予備インクをセットしてみた

中のインク残量がわかるインクカートリッジ(互換インク)

買い置きの予備のインクがあったので、念のために新品のインクをセットしてみました。
今度のインクは、やはり互換インクですが、中身の見えるインクタンクです。

復活した!?マゼンタ

新品の互換インクをセットして、ノズルチェックのテスト印刷を行ってみたら、なんと!、復活しました(笑)

復活というか… 結局、インク切れ…でした。

インクの残量警告は出ていませんでしたが、結局、新品のインクに交換したら、普通に印刷できたので、今回はノズルの詰まりではなく、だたのインク切れ…と言う事だったようです。

中身が見えないことには、なんとも言えませんが、そう判断するしかないです。

先ほどの、空と思われるインクカートリッジを、再度プリンタにセットし、インク容量の表示を行ってみました。

インクの残容量

なんと!? 満タン状態の表示に戻ってました(笑)

ヘッドクリーニングを繰り返していたら、他の色も減ってしまって、シアンは空の警告メッセージが出ました...

指定の色のヘッドのみ、ノズルクリーニングするには

マゼンタのみ印刷して、ノズルクリーニング

プリンタの機能でクリーニングを行うと、全色、インクを排出して、クリーニングを行うので、指定の色のみクリーニングという方法は実行できません。

そういう時には、指定色のみ、印刷するという方法を使います。

ノズルクリーニングは、結局、インクを大量に噴射し、ノズルの詰まりを解消するので、指定色のみ(大量に)印刷すれば、ノズルクリーニングと同等の処理ができるというわけです。

下記のサイトから、ダウンロードさせて頂きました。
CMYK印刷パターン集

まとめ

・今回の現象は、結局、互換インクのiCチップ部分が壊れて?正しい残量を表示できなくなっていた? そもそも、どのような仕組みなのか? iCチップ部分は2回使用するので、なんらかのリセット処理が必要ではないのか?

・互換インクと一口に言っても、種類も多いし、価格、品質、インクの色等、考慮する要素がたくさんあります。
価格対比で、どのレベルなら納得できて、使えるか...と言う事ですね。

・Canonの純正インク、最近のは中身が見えないカートリッジになってしまったのですが、中身が見えた方が安心します(笑)