学問の神様、受験の神様

この時期、受験生は追い込みですね。
我が家では、受験生はいないのですが、妻がある資格試験に挑戦中です。
子供がいるとどうしても自分に使える時間が限られてきますので効率よく勉強をする工夫が大切ですね。

普段は朝早く起きて、子供が起きる前の時間を使っているのですが試験が近づいているので、少しでも勉強の時間を確保してもらおうと私は子供を連れ出す作戦を立てました。
と言っても、一日中外で遊ぶのは親も大変ですので、午前中は映画を見て、午後にはママの合格祈願をいうことで神社にお参りに行く事にしました。

合格祈願の神社と言えば、博多の太宰府天満宮が思い浮かぶのですが、私は神奈川に住んでいますので、気軽に行ける距離ではありません。
太宰府天満宮には、学問の神様と言われる、菅原道真が祀られていることで有名ですが、東京近郊では、湯島天満宮(湯島天神)が有名です。
という事で、湯島天神に向かいました。

湯島天神の最寄り駅は、地下鉄千代田線の湯島駅で、徒歩2分となっています。
この駅を利用するのが一番近いのですが、他にも銀座線、上野広小路駅、徒歩5分、都営地下鉄大江戸線、上野御徒町駅、徒歩5分などアクセスの良い場所にあります。
JR利用の場合は、山手線、京浜東北線の御徒町駅から徒歩8分となっています。

湯島駅の出口は、3番出口が案内されていますが、実際に出てみると、その先の案内がありませんでした。
地上に出た所に地図もあるのですが、湯島天神の表記が見つからず、どちらの方向なのかわかりませんでしたが、地下鉄の出口ですので、交差点の反対側ということはないはずなので、適当に歩いてみると、すぐにわかりました。
まぁ、合格祈願にくるような人はちゃんと下調べをしてくるんですかね...

神社へのアクセスですが、3番出口を出て、左方向へ道沿いに坂を上りながら進んで行くと神社へ入る階段が見えますのですぐにわかります。
(下の地図の赤い矢印のルート)

ただ、こちらは実際には、出口として使われているようで、ここからも入れますが「出口」の表記がありました。
私たちが行った時には、そんなに混んではいませんでしたが、人が多い時には規制されるのでしょうか?
湯島駅の3番出口を出て、右方向に進んで行くと、本来の入り口?から入れます。(下の地図の緑の矢印のルート)
こだわりのある方は、こちら側から入った方がいいかも知れません。
(本来の入り口は、緑の矢印のルートです、青い矢印のルートでも行けます)

湯島駅3番出口から湯島天満宮へのルート

ところで、どうして菅原道真って学問の神様なのでしょうか?

道真は、平安時代の政治家、学者で、祖父の時代から三代続いて学者となる家系で育ちました。
幼少期より頭が良く、類まれな才能を表し、18歳で文学の教官である文章生(もんじょうしょう)になります。
さらに23歳で、文章生のうち2名が選ばれる文章得業生(もんじょうとくごうしょう)になり、出世も早く、最終的に右大臣にまで昇進し、朝廷のトップ近くまで登りつめることになります。
文章生というのは、大学寮(官僚の候補生である学生を教育していく養成機関)で、漢詩文・史書など文章道を学ぶ学生で、式部省の試験に合格した者です。

しかし、有力な貴族は、この出世を良く思わないものも多く「敵」が多くなっていきます。
そんな中で、左大臣になった藤原時平に「醍醐天皇を廃位して、醍醐天皇の弟、斉世親王(ときよしんのう)(道真の娘婿)を即位させようとしている...」と告げ口され、これによって道真は醍醐天皇に太宰府に左遷させられてしまいます。

その二年後、菅原道真は亡くなってしまうわけですが、道真の死後、藤原時平の病死など、左遷にかかわった人物が相次いで亡くなります。
さらに、朝廷の会議中に落雷があり、道真左遷の中心人物であった藤原清貫は雷による火災で亡くなってしまいます。
この件がきっかけになり、数ヶ月後には、醍醐天皇も亡くなってしまいます。
当時の平安京では自然災害なども重なり、道真の祟りと恐れられました。
そして菅原道真は、雷の神...天の神、天神と祀られるようになります。

朝廷は、道真の霊を鎮めるために神社を建て、天満大自在天神(てんまんだいじざいてんじん)の号を与えます。

道真は雷の神、天神と祀られるようになったわけですが、小さい頃から頭も良く、優れた学者でもあったことから「学問の神」とされるようになりました。
天満宮とは菅原道真を祀った神社で全国各地にあります。

姪っ子が大学受験、甥っ子が高校受験を控えているので、お守りを買ってきました。
子供が絵馬をやりたがったので、絵馬も購入してみました。
ちなみに資格試験のお守り「資格勝得守(しかくしょうとくまもり)」もあります。

湯島天神 主な授与品の紹介

 

(行った日:2017.01.22)