パソコン用のプリンタはキャノンの複合機を使っています。
最近では、レーザープリンタも価格が下がってきていますが、自宅用プリンタと言えば、まだまだインクジェットプリンタを使っている人が多いですね。
自宅使用だと、そんなに頻繁には使わないのですが、用途はいろいろなので、プリンタ機能とスキャナ機能、DVDなどへのレーベル印刷機能が付いている複合機はコストパフォーマンスがいいです。
何回か買い替えているのですが、ずーっとキャノンを使っています。
現在の機種で3機種目なのですが、数年間使うと何らかのトラプルが出てきて、買い換えてます。
インクジェットプリンタのトラブルで多いのが、インク詰まりや、プリントヘッドのトラプルです。
自宅用プリンタ、持っている人は多いと思いますが、日常的に頻繁に使うと言うよりは、年賀状を印刷したり、たまに写真、Web画面をちょこっと印刷…というような使い方が多いのではないでしょうか?
私も、最初は写真印刷がメインで使っていましたが、インクジェットプリンタはインクの維持費が高いので、写真については、ほぼネットのプリントサービスやフォトブックを利用しています。
そんな感じで使っているインクジェットプリンタですが、最近、文字が二重に印刷される現象が出てきました。
スマホの見過ぎで、目が疲れて、二重に見える…と思いましたが、そうではないようです(笑)
現在使っている機種は、キャノンのPIXUS MG5430、使用期間は4年弱です。
毎回、プリンターが調子悪くなって、買い換えるのは、何故か年末近くです。
各メーカーも、だいたい、9 月から10 月くらいに、年賀状需要の新製品発表となるのですが、新製品は当然、割引率は良くないですね…。
さて、今のプリンタですが、いろいろ試した結果、現象は次のような感じです。
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プリンタ不具合の現象 |
① |
資料(モノクロ)をプリンタのコピー機能を使って印刷すると、1 行おきに文字が二重に印刷される。 |
② |
同じ資料を、スキャンし、取り込んだデータを印刷すると、完壁ではないが、綺麗に印刷される。 |
③ |
パソコンで作成した文章(モノクロ)を通常モードで、普通紙に印刷すると、1 行おきに文字 が二重に印刷される。 |
④ |
上記の③と同じものを、きれいモードで印刷すると、綺麗に印刷される。
(用紙のモードを写真用で、実際にセットする用紙は普通紙) |
⑤ |
We b画面をモノクロで印刷すると、文字が二重に印刷される。
画像の濃淡がまばら。 |
⑥ |
上記⑤と同じ画面を、カラーで印刷すると綺麗に印刷される。 |
MG5430は染料インクのカラー4色(ブラック、マゼンダ、シアン、イエロー)と顔料インクのブラックの合計5色です。
写真やカラー印刷には、染料インクが使われて、モノクロ印刷や文章などのモノクロの資料印刷などは、くっきり見える黒の顔料インクを使って印刷されます。
上記の現象から見て、ブラック(顔料インク)のプリントヘッドに問題がありそうです。
プリンタのメンテナンス機能で、ノズルの状態をチェックできる「チェックパターン印宇」があるので、行ってみました。
やはり、ブラック(顔料インク)、PGBKとなっているところの印刷が二重になっています。
インクジェットプリンタの寿命は何年?
今まで使用してきた機種を見てみると...
Canon PIXUS 850i 約5年使用
Canon PIXUS MP600 約6年使用
Canon PIXUS MG5430 約4年弱使用になるか?
実際の印刷枚数は異なるで、単純に年数で比較はできないのですが、5年程度でしょうか?
ちなみに現在のプリンタの印刷枚数は、5千枚弱になっています。
インクジエットプリンタの故障は、販売店の延長保証で対応できるか?
プリンタの延長保証は入った事はないのですが、ビデオカメラやMacBookなど比較的高額な製品の場合、念のために付けていました。
実際には、幸か不幸か、その期間には壊れることもなく、使えています。
エアコンや洗濯機などは、長期使用が想定される製品なんかは、そもそも販売時に標準でセット されているものもありますね。
我が家のエアコン、販売店の10年保証が付いていましたが、使用頻度が少ない部屋ですが、13年を超えても、健在です。
今までのプリンタが5年程度で、不具合箇所が出ているので、5年の延長保証があればと思って、調べてみました。
お店によって多少の違いはありますが、5年保証は付けられないようですね…
3年保証であれば、付けられそうですが、今までのプリンタの故障実績からみると、私の場合、3年保証では意味がないようです。
メーカーが想定している使用年数
補修部品の保有期間は、プリンターの場合は5年となっているようですが、私のMG5430は キャノンのサイトによると、修理対応期間が2018年9月となっていました。
この製品の発売は、2012年10月なので、実際には6年間のようですね。
プリントヘッドの寿命
プリンタの故障の場合、多くを占めるのがプリントヘッドまわりのトラブルです。
①私の最初の機種、850iは写真印刷をメインに使っていた機種ですが、写真を印刷すると 最後の下の部分が、グラデーション印刷したように、色合いがおかしく印刷されるように なり、買い換えになりました。
②次の機種、MP600は、一部のインクが出なくなり、インク詰まりを起こして買い換えました。
ちなみに、850iもMP600も純正インクのみの使用で、互換インクは一度も使った事はなかったのですが、MP600はインク詰まりを起こしました。
ヘッドを外して、洗浄してみたりしたのですが、多少改善されるものの、完全には直りませんでした。
インクが出ない原因は、インク詰まりの他に、インクを飛ばすためヒーターのトラブルの場合もあるようです。
③そして、今回のMG5430ですが、インク詰まりは起こしてはいませんが、ヘッドの異常のような現象です。
このMG5430については、最初は純正インクにこだわって使っていましたが、1 年くらい前からは互換インクを使用しています。
850i、MG5430のトラブルについては、インク詰まり以外のプリントヘッドのトラブルですが、なぜ急に、このような現象になるのか不思議でした。
プリントヘッドのトラブルは、ヘッドの摩耗が原因?!
今回のMG5430のトラブルのような現象は、ヘッド位置の調整で直る場合もあるようです。
実際にヘッド位置の自動調整、手動調整共に行ってみましたが、効果はありませんでした。
インクジェットプリンタは、ノズル部分のヒータでインクを加熱、泡状になったインクがはじける勢いで印字しますが、過酷な条件のヘッドは、摩耗していくようです。
それが原因で、かすれや、色合いがおかしいといった現象がでます。
使用年数も5年と想定されていますが、実際には印刷枚数も1万ページ程度のようです。
ただ、枚数と言っても、写真や普通紙、ハガキなど、さまざまな用紙がありますから、単純なページ数でない気もしますが、詳細はわかりません。
何れにしても、ヘッドの不具合については、ヘッド交換で直りそうです。
ネットで見ると、新品のプリントヘッドは6千円程度が買えそうですが、他の不具合の可能性もあるので、完全に直る保証はありません。
いろいろ調べてみると、私のプリンタと同じような現象、顔料インクの黒(PGBK)がニ重に印字 されるという状況もかなり見られたので、使用年数から見ても、ヘッドの寿命かもしれません。
さらに、別な問題も発生していることがわかりました。
廃インクタンクの問題
インクジェットプリンタには、印刷時の余分なインクやクリーニング時のインクなどを吸収する、廃インクタンクと呼ぶ、実際には廃インク吸収パット、スポンジ素材で余ったインクを吸収しています。
長年使っていると、この「廃インク吸収体がいっぱいになりました」という警告メッセージがでる場合もあります。
この場合には、廃インク吸収体を交換する必要がありますが、交換費用を考えると、新たに新品を購入した方が良さそうです。
ただ、実際には余裕を見て警告を出しているので、カウンタをリセットすることによって、延命するという方法があります。
MG5430のサービスモードで、カウンタをリセットする方法
①.下記のサイトから、「Service tool v3400.zip 」をダウンロードして、「Service tool v3400.exe」を用意します。
②.サービスモードに入る
プリンタでの作業(パソコンとプリンタはUSBで接続)
・電源Offの状態から、「STOP」ボタンを押しながら、電源ボタンを押して、5秒待つ
・「STOP」ボタンのみ離す
・5回「STOP」ポタンを押す
(緑とオレンジのボタンが交互に点灯する)
・電源ボタンを離す
③.サービスモードに入ると、PCに新しいデバイスのインストールが始まって失敗する場合があるが、何もしないで放置して、1分くらい待つ
④.「Service tool v3400.exe」を起動する。
ボタンが押せるようになっていれば、サービスモード中
ダメな場合、②に戻って、再トライ。
⑤.Service tool画面
Mainタブの一番下、[Ink Absorber Counter]で[Absorber : Main]
[Counter Value (%) :0] になっていることを確認し、「SET」ボタンを押す。
⑥.「A function was finished」というメッセージが出たら成功
「Service tool v3400. exe」を終了し、プリンターを再起動する。
これで、リセット出来て、プリンタは使えるようになりますが、廃インク吸収体が新品になるわけではないので、あまり使い続けると、インクが漏れてくるかもしれません。
このプログラムは正規なものではなく、またこのような使い方は当然、自己責任で使う事になります。
プログラムは、Windows用で、 64bit版では動かないという報告もあるようです。
まとめ
・プリントヘッドの交換で直る可能性があるが、実際にはやってみないとわからない。
・印刷枚数が多くなると、廃インクタンクがいっぱいになって、廃インク吸収体の交換が必要になることもある。
・廃インクタンクの警告が出た場合は、カウンタをリセットして、延命もできる。
※現在の印宇枚数は約5千枚、使用年数4年弱。
※メーカーの想定寿命は、印刷枚数1 万枚、使用年数5 年程度。
これらのことを考慮して、プリントヘッドの交換で延命するか、新たなプリンタを購入するかさて、どうしよう?