ブラザーのプリンタ、複合機、DCP-J963Nを買ってみました、印字品質、印字速度、機能は?

家庭用のインクジェットプリンタのメーカーと言えば、代表的なメーカーとして キャノンかエプソンがまず思い浮かびます。

今まで、プリンタはキャノン製品しか使った事がなかったのですが、現在使っているインクジエットプリンタが調子がわるくなったので、いろいろ検討してみて、新たにプリンタを購入しました。

以前のプリンタ、PIXSUS MG5430について、「年末近くになって、そろそろ年賀状の準備が必要な時期にプリンタが壊れる!?」で書いていますがプリンタの調子が悪くなって、プリントヘッドの交換か、新品を購入するか検討したのですが 、新たにプリンタを購入することにしました。

ブラザーのインクジェットプリンタ、複合機を買った理由は...

以前は、デジタルカメラで撮った写真も、かなりプリンタで印刷していました。

最近はネットの写真プリントサービスやフォトブックのサービスが充実して、安価でお手軽に利用できるようになったので、プリンタで写真を印刷する機会もかなり減っていました。

やはり、一番プリンタを使うのは、年末の年賀状印刷なのですが、普段は、Webの情報を印刷したり、DVDのレーベルを印刷したりする程度で、そんなに頻繁に使う訳でもないのですが、いざって時に、プリンタがないと不便です。

最近では、子供が勝手に自分の資料?なんかを印刷していて、結構無駄に?紙を消費しています。(笑)

そんな訳で、昔のように印字品質もそんなにこだわりもなくなったので、高価なインク代を抑えて、維持費を安くして、運用したいです。

インクジェットプリンタは、近年はさらに価格が安くなって来ていますが、対して、インク代は高くなり、純正インク2 回分の価格で、新品のプリンタが購入できたりします。

Canon PIXUS iP2700

キャノンのPIXUS IP2700というインクジェットプリンタは、本体価格が実売3千円程度の安価なプリンタですが、純正交換インクの方が価格が高くで、純正の交換インクを買うなら、新品の本体を買った方が安いという逆転現象が起きています。

スキャナー機能やDVDのレーベル印刷機能はありませんが、インクがヘッドー体型になっているので、インク交換時に、ヘッドも新品になるので、プリンタが古くなったからと言って、インク詰まりやヘッドの不具合を心配する必要はありません。

プリンタメーカーも、プリンタ本体を安価に提供して、消耗品のインクで利益を得るというビジネスモデルです。

私のプリンタの使い方、求める機能、性能は以下の通りです。

・一番の需要は年賀状。
・日常的には、Webの印刷。
・DVDなどのラベル印刷もする。
・ノートパソコンを使うので、無線LANで印刷したい。
・たまには写真も印刷する。
・スマホから写真も印刷できれば便利。
・スキャナ機能も欲しい。
・維持費(インク代)を安くしたい。

パソコン雑誌などで、プリンター関連の比較記事で写真印刷の綺麗さ、繊細さで上位を争うのは、キャノンとエプソンですが、印刷コストの面で注目されるのがプラザーのプリンタです。

ブラザーと聞くと、プリンタのイメージより、ミシンのメーカーというイメージですが最近では、複合機やインクジェットプリンタにも力を入れているようです。

以前は、写真を印刷することを前提に機種を選んでいたので、最初からプラザーのプリンタは比較対象から外していたのですが、今回、現状の使い方を考えると、維持費の安さを考え、注目してみました。

どのメーカーも純正インクは高価ですが、キャノン、エプソンと比較すると、価格は控えめです。
カラーインクもキャノン、エプソンが6色、5色中心なのに、ブラザーは4色で、インク数が少ないので、その点でもコストが安い要因です。

当然、インク数が少ないと言う事は、印刷品質も違いますが、要は求める品質とコストのバランスです。

写真印字の品質にこだわるのであれば、インク数も多い機種で、純正インクを使うのが一番ですが 印刷コストはアップします。

日常的に使うWebの印刷やDVDのラベル印刷などでは、印字品質というよりコスト重視です。

キャノンの複合機MG5430とブラザー複合機比較、主な相違点

現在使っている、キャノンMG5430と、新たに購入したブラザーの複合機、DCP-J963Nを比較してみました。

キャノン MG5430
ヴラザー DCP-J963NW

購入した複合機は、ブラザーの複合機、DCP-J963NWです。
型番の最後の「W」は筐体が白、WhiteのWのようです。
別に、DCP-J963NBという型番の機種は、筐体が黒、Blackです。

※現在の最新機種は、DCP-J973Nです。(2017年10月中旬発売)
DCP-J963Nとの違いは、インクが新しくなっていますが、それ以外の変更点はないようです。

キャノン MG5430 ブラザー DCP-J963N
プリント解像度(dpi) 9600 X 2400 最大6000×1200
スキャナ光学解像度(dpi)
光学(主走査、副走査)
最大:2400 X 4800 1200dpi×2400
スキャナ ソフトウェア補間解像度
(dpi)
最大:19200 X 19200 19200×19200
コピー解像度  スキャナーと同程度? 最高2400×1200dpi
インク 5色(染料カラー(ブラック、シアン、イエロー、マゼンダ)、顔料ブラック) 4色(染料カラー(シアン、イエロー、マゼンダ)、顔料ブラック)
無線LAN IEEE802.11n
IEEE802.11g
IEEE802.11b
IEEE802.11n
IEEE802.11g
IEEE802.11b
レーベル印刷 あり あり
ADF(オートドキュメントフィーダ) なし 最大20枚
印字速度
(カラー/モノクロ)
約 4.8 ipm/約 7.0 ipm 約10ipm/12ipm

imp: image per minute   1分間あたりに出力できる枚数

解像度は、やっぱりキャノンの方がいいですね。
インクの本数も異なるので、実際の印字品質はどうでしょうか?

唯一、ブラザーの方が優れているのは、ADF(オートドキュメントフィーダ)が付いていることです。

ADFとは、自動給紙機能ですが、最大20枚の用紙を自動で読込む事ができます。
複数の資料をスキャンする時などは、一枚、一枚セットする必要がないので、便利な機能です。

さて、実際の印字品質を比較したいところなんですが、新たな問題が発覚しました...

ブラザーの複合機、DCP-J963を購入したら、Mac用ドライバーがなかったので、AirPrintで印刷する!?

ブラザーの複合機、DCP-J963Nを購入したら、Mac用のドライバーがなかったので、AirPrintで印刷する!?

先日購入したブラザーの複合機、DCP-J963Nですが、メインで使っているMac用のドライバーがありませんでした…

使っているOSが古く、OS  X  10.7(Lion)なのですが、提供されているドライバーは、10. 8以降でした。

一応、購入する前にMac OSに対応しているのは、ちらっと確認したのですが、詳細のバージョンまでは調べていませんでした...

Windowsは古いXp用のトライバも提供されているのですが、Mac用はどのメーカーもWindowsに比べてサポートが良くないですね。

Windows用は付属のCDでドライバが提供されていますが、Mac用はネットからダウンロードしか用意されていないし…全体的に見ればMacを使っている人は少ないので、しょうがないんでしょう。

念のために、DCP-J963NのMac OS X 10. 8用ソフトを試してみた

提供されているソフトはドライバとユーティリティです。

ドライバは、近い世代だと、大きな変更はなさそうだし、使えるのでは?と思ったのですが...

「OSが違う!」と怒られました。

1世代前のDCP-J957N用のドライバーで試してみる

DCP-J963Nの1世代前の機種は、DCP-J957Nで、これはMac OS X10. 7にも対応していました。

ダウンロード後、インストールまでは進むのですが、「対応製品が見つかりません」のメッセージが出て、やっぱりインストールできませんでした。

DCP-J963NをAirPrintで印字してみる

AirPrintとは?

アップルの技術で、Mac、iPhone、iPodなどから直接プリンターにデータを飛ばして印刷できる機能です。

ドライバや他のソフトをインストールする必要はありません。

プリンタが対応している必要がありますが、Wi-Fi対応プリンタであれば、対応しているようです。

対応プリンタの一覧は、こちらのアップルのサイト「AirPrintについて」で見れます。

とりあえず、Wi-Fiの設定を行います。

DCP-J963Nの電源を入れます。
メニューを選択します。

メニュー

Wi-Fiを選択します。

Wi-Fi

無線接続ウィザードを選択します。

無線接続ウィザード

「無線に切替えますか?」のメッセージが表示されるので、「はい」を選択します。

アクセスポイントが検索されます。
SSID検索中のメッセージが表示されます。

アクセスポイントが表示されますので、使用するアクセスポイントを選択して、OKを押します。

アクセスポイント選択

アクセスポイントが表示されない場合は、無線LANの電波が受信できていないということなので、無線LANの状態を確認します。

ネットワークキーの入力

選択したアクセスポイントのネットワークキー(パスワード)を入力します。

入力が完了したら、OKを押します。


「設定を適用しますか?」の確認メッセージが表示されるので「はい」を選択します。

無線接続中のメッセージ
設定完了メッセージ

設定完了のメッセージが表示されたら、OKを選択します。

パソコンの画面には、「Brother DCP-J963Nを設定中...」のメッセージが表示されました。

AirPrintで印刷、ドライバを使って印刷の違い

AirPrintで印刷はできたのですが、ドライバーを使って印刷した場合と機能的が違いがわかりません。

ユーティリティもインストール出来ていませんが、提供されているユーティリティを使えないことによって、どの程度影響があるのかわかりません。

ブラザーのコールセンターに複合機のMac用ドライバについて聞いてみた

ブラザーのコールセンターはメールかチャットで質問ができるようになってます。

チャットは平日昼間しか対応していないので、メールで聞いてみました。

・他機種用のドライバやユーティリティを流用できないか?と思ったが、それもないらしい。

まあ、あれば最初から、公開していると思うけど…、コールセンターだと裏技的な話はあったとしても、できないですよね。

・AirPrintとドライバを使った印刷の機能的な違いは、情報がなくてわからないとのこと。

DCP-J963Nは複合機なのですが、AirPrintでは、プリント以外のスキャナやDVDなどへのレーベル印刷はできない。
これは、そもそも、AirPrintにそういう機能がないからか…

AirPrintで、iPhoneから写真印刷

実は、キャノンの複合機、MG5430でも、AirPrintで写真印刷は行ったことがあります。

とりあえず的な印刷なので、あまり意識しなかったのですが、iPhoneからAirPrintを使って印刷する場合、印字品質などの選択はできません。

iPhoneからAirPrintで、ブラザーの複合機、DCP-J963Nに写真を印刷する

iPhoneの「写真」から、印刷したい写真を選択します。

一番左のアイコンをタップします。


プリントのアイコンをタップします。

プリントのアイコンが表示されていない場合は、横にスクロールしてアイコンを探します。

プリントをタップして、印刷します。

複数のプリンタがある場合は、出力するプリンタを選択します。

とりあえず、AirPrintで印刷はできますが、印字品質や用紙の選択ができません。

ちょこっと、お手軽に印刷する時は便利な機能ですが、綺麗に印刷するにはやはりドライバーがインストールできないと対応できません。

まぁ、DCP-J963Nでは、写真をメインに印刷するためのプリンタではないので、用途からすれば問題はないのですが...

パソコンからAirPrintで、ブラザーの複合機、DCP-J963NにWeb画面を印刷する

iPhoneからAirPrintで、写真を印刷する場合は、印字品質や用紙の選択はできなかったのですが、パソコンからWeb画面をAirPrintで印刷する場合は、ある程度の指定ができました。

ブラザーの複合機、DCP-J963Nに印字する場合の選択できるオプション(AirPrintで印字)

キャノンの複合機、MG5430に印字する場合の選択できるオプション(ドライバーで設定したプリンタ)

AirPrintでも、パソコンから印刷の場合、用紙の選択も可能でした。

 

指定できる、ページ数もドライバーを使った、キャノンのプリンタ、MG5430と同様な指定が可能でした。

印字品質の比較

実際に印字したプリントを写真で撮ったものなので、ちょっと見にくいですけど比較したものです。

キャノンのMG5430は、ヘッドの不具合と思われる現象で、顔料インク黒の印字がおかしくなっています。
そこらへんは、無視して、単純に印字の品質を比べてみると、やはり解像度の高いMG5430は、綺麗です。

 

使用した用紙は、どちらも同じですが、キャノンのMG5430の方が、かすれもなく綺麗ですね...

ちなみに、キャノンのMG5430は互換インク、ブラザーのDCP-J963Nは純正インクを使って印字しています。

2ページを1ページにレイアウトして印字しているので、かなり細かく、ぱっと見は、あまりわかりませんが、良く見ると、やはり違いがわかります。
画像をクリックして、拡大すると、画面でも違いがわかるかな?

元々、スペックが異なるプリンタを比較しているので、当然の結果ですが、プリンタの価格差、インクの維持費の違いを考慮すると、満足できるレベルです。

ちなみに、このブラザーの複合機、DCP-J963Nは、送料込みで、約8,600円で購入しました。

新型のDCP-J973Nは、現時点はAmazonが最安値で、¥18,867となっていますので、あまりスペックの変わらない旧機種があれば、かなりお買い得だと思います。

DCP-J973Nは、インクが新しくなっている以外は、消費電力が1W少なくなってはいますが、他の変更点はないようです。

DCP-J968は、DCP−J963の1年後に発売されていますが、基本スペックはDCP-J963と同じで、インク容量をアップした「たっぷりインク(大容量インク搭載モデル)」となっています。

年末近くになって、そろそろ年賀状の準備が必要な時期にプリンタが壊れる!?

パソコン用のプリンタはキャノンの複合機を使っています。

最近では、レーザープリンタも価格が下がってきていますが、自宅用プリンタと言えば、まだまだインクジェットプリンタを使っている人が多いですね。

自宅使用だと、そんなに頻繁には使わないのですが、用途はいろいろなので、プリンタ機能とスキャナ機能、DVDなどへのレーベル印刷機能が付いている複合機はコストパフォーマンスがいいです。

何回か買い替えているのですが、ずーっとキャノンを使っています。

現在の機種で3機種目なのですが、数年間使うと何らかのトラプルが出てきて、買い換えてます。

インクジェットプリンタのトラブルで多いのが、インク詰まりや、プリントヘッドのトラプルです。

自宅用プリンタ、持っている人は多いと思いますが、日常的に頻繁に使うと言うよりは、年賀状を印刷したり、たまに写真、Web画面をちょこっと印刷…というような使い方が多いのではないでしょうか?

私も、最初は写真印刷がメインで使っていましたが、インクジェットプリンタはインクの維持費が高いので、写真については、ほぼネットのプリントサービスやフォトブックを利用しています。

そんな感じで使っているインクジェットプリンタですが、最近、文字が二重に印刷される現象が出てきました。

スマホの見過ぎで、目が疲れて、二重に見える…と思いましたが、そうではないようです(笑)

現在使っている機種は、キャノンのPIXUS MG5430、使用期間は4年弱です。

毎回、プリンターが調子悪くなって、買い換えるのは、何故か年末近くです。

各メーカーも、だいたい、9 月から10 月くらいに、年賀状需要の新製品発表となるのですが、新製品は当然、割引率は良くないですね…。

さて、今のプリンタですが、いろいろ試した結果、現象は次のような感じです。

プリンタ不具合の現象
資料(モノクロ)をプリンタのコピー機能を使って印刷すると、1 行おきに文字が二重に印刷される。
同じ資料を、スキャンし、取り込んだデータを印刷すると、完壁ではないが、綺麗に印刷される。
パソコンで作成した文章(モノクロ)を通常モードで、普通紙に印刷すると、1 行おきに文字 が二重に印刷される。
上記の③と同じものを、きれいモードで印刷すると、綺麗に印刷される。
(用紙のモードを写真用で、実際にセットする用紙は普通紙)
We b画面をモノクロで印刷すると、文字が二重に印刷される。
画像の濃淡がまばら。
上記⑤と同じ画面を、カラーで印刷すると綺麗に印刷される。

MG5430は染料インクのカラー4色(ブラック、マゼンダ、シアン、イエロー)と顔料インクのブラックの合計5色です。

写真やカラー印刷には、染料インクが使われて、モノクロ印刷や文章などのモノクロの資料印刷などは、くっきり見える黒の顔料インクを使って印刷されます。

上記の現象から見て、ブラック(顔料インク)のプリントヘッドに問題がありそうです。

プリンタのメンテナンス機能で、ノズルの状態をチェックできる「チェックパターン印宇」があるので、行ってみました。

やはり、ブラック(顔料インク)、PGBKとなっているところの印刷が二重になっています。

インクジェットプリンタの寿命は何年?

今まで使用してきた機種を見てみると...

Canon PIXUS 850i    約5年使用


Canon PIXUS MP600  約6年使用

Canon PIXUS MG5430  約4年弱使用になるか?

実際の印刷枚数は異なるで、単純に年数で比較はできないのですが、5年程度でしょうか?
ちなみに現在のプリンタの印刷枚数は、5千枚弱になっています。

インクジエットプリンタの故障は、販売店の延長保証で対応できるか?

プリンタの延長保証は入った事はないのですが、ビデオカメラやMacBookなど比較的高額な製品の場合、念のために付けていました。
実際には、幸か不幸か、その期間には壊れることもなく、使えています。

エアコンや洗濯機などは、長期使用が想定される製品なんかは、そもそも販売時に標準でセット されているものもありますね。

我が家のエアコン、販売店の10年保証が付いていましたが、使用頻度が少ない部屋ですが、13年を超えても、健在です。

今までのプリンタが5年程度で、不具合箇所が出ているので、5年の延長保証があればと思って、調べてみました。

お店によって多少の違いはありますが、5年保証は付けられないようですね…

3年保証であれば、付けられそうですが、今までのプリンタの故障実績からみると、私の場合、3年保証では意味がないようです。

メーカーが想定している使用年数

補修部品の保有期間は、プリンターの場合は5年となっているようですが、私のMG5430は キャノンのサイトによると、修理対応期間が2018年9月となっていました。

この製品の発売は、2012年10月なので、実際には6年間のようですね。

プリントヘッドの寿命

プリンタの故障の場合、多くを占めるのがプリントヘッドまわりのトラブルです。

①私の最初の機種、850iは写真印刷をメインに使っていた機種ですが、写真を印刷すると 最後の下の部分が、グラデーション印刷したように、色合いがおかしく印刷されるように なり、買い換えになりました。
②次の機種、MP600は、一部のインクが出なくなり、インク詰まりを起こして買い換えました。

ちなみに、850iもMP600も純正インクのみの使用で、互換インクは一度も使った事はなかったのですが、MP600はインク詰まりを起こしました。

ヘッドを外して、洗浄してみたりしたのですが、多少改善されるものの、完全には直りませんでした。

インクが出ない原因は、インク詰まりの他に、インクを飛ばすためヒーターのトラブルの場合もあるようです。

③そして、今回のMG5430ですが、インク詰まりは起こしてはいませんが、ヘッドの異常のような現象です。

このMG5430については、最初は純正インクにこだわって使っていましたが、1 年くらい前からは互換インクを使用しています。

850i、MG5430のトラブルについては、インク詰まり以外のプリントヘッドのトラブルですが、なぜ急に、このような現象になるのか不思議でした。

プリントヘッドのトラブルは、ヘッドの摩耗が原因?!

今回のMG5430のトラブルのような現象は、ヘッド位置の調整で直る場合もあるようです。

実際にヘッド位置の自動調整、手動調整共に行ってみましたが、効果はありませんでした。

インクジェットプリンタは、ノズル部分のヒータでインクを加熱、泡状になったインクがはじける勢いで印字しますが、過酷な条件のヘッドは、摩耗していくようです。

それが原因で、かすれや、色合いがおかしいといった現象がでます。

使用年数も5年と想定されていますが、実際には印刷枚数も1万ページ程度のようです。

ただ、枚数と言っても、写真や普通紙、ハガキなど、さまざまな用紙がありますから、単純なページ数でない気もしますが、詳細はわかりません。

何れにしても、ヘッドの不具合については、ヘッド交換で直りそうです。

ネットで見ると、新品のプリントヘッドは6千円程度が買えそうですが、他の不具合の可能性もあるので、完全に直る保証はありません。

いろいろ調べてみると、私のプリンタと同じような現象、顔料インクの黒(PGBK)がニ重に印字 されるという状況もかなり見られたので、使用年数から見ても、ヘッドの寿命かもしれません。

さらに、別な問題も発生していることがわかりました。

廃インクタンクの問題

インクジェットプリンタには、印刷時の余分なインクやクリーニング時のインクなどを吸収する、廃インクタンクと呼ぶ、実際には廃インク吸収パット、スポンジ素材で余ったインクを吸収しています。

長年使っていると、この「廃インク吸収体がいっぱいになりました」という警告メッセージがでる場合もあります。

この場合には、廃インク吸収体を交換する必要がありますが、交換費用を考えると、新たに新品を購入した方が良さそうです。

ただ、実際には余裕を見て警告を出しているので、カウンタをリセットすることによって、延命するという方法があります。

MG5430のサービスモードで、カウンタをリセットする方法

①.下記のサイトから、「Service tool v3400.zip 」をダウンロードして、「Service tool v3400.exe」を用意します。

②.サービスモードに入る
プリンタでの作業(パソコンとプリンタはUSBで接続)

・電源Offの状態から、「STOP」ボタンを押しながら、電源ボタンを押して、5秒待つ
・「STOP」ボタンのみ離す
・5回「STOP」ポタンを押す
(緑とオレンジのボタンが交互に点灯する)
・電源ボタンを離す

③.サービスモードに入ると、PCに新しいデバイスのインストールが始まって失敗する場合があるが、何もしないで放置して、1分くらい待つ

④.「Service tool v3400.exe」を起動する。
ボタンが押せるようになっていれば、サービスモード中
ダメな場合、②に戻って、再トライ。

⑤.Service tool画面
Mainタブの一番下、[Ink Absorber Counter]で[Absorber : Main]
[Counter Value (%) :0] になっていることを確認し、「SET」ボタンを押す。

⑥.「A function was finished」というメッセージが出たら成功
「Service tool v3400. exe」を終了し、プリンターを再起動する。

これで、リセット出来て、プリンタは使えるようになりますが、廃インク吸収体が新品になるわけではないので、あまり使い続けると、インクが漏れてくるかもしれません。

このプログラムは正規なものではなく、またこのような使い方は当然、自己責任で使う事になります。
プログラムは、Windows用で、 64bit版では動かないという報告もあるようです。

まとめ

・プリントヘッドの交換で直る可能性があるが、実際にはやってみないとわからない。

・印刷枚数が多くなると、廃インクタンクがいっぱいになって、廃インク吸収体の交換が必要になることもある。

・廃インクタンクの警告が出た場合は、カウンタをリセットして、延命もできる。

※現在の印宇枚数は約5千枚、使用年数4年弱。
※メーカーの想定寿命は、印刷枚数1 万枚、使用年数5 年程度。

これらのことを考慮して、プリントヘッドの交換で延命するか、新たなプリンタを購入するかさて、どうしよう?

インクジェットプリンタ  プリントヘッド のノズル詰まりだと思ったら...インク切れだった

インクジェットプリンタのトラブル、一番多いのは、やはりプリントヘッドのインク詰まりではないでしょうか?

家庭用プリンタと言えば、今やインクジェットプリンタです。
初期の製品に比べて、ノズルの目詰まりが少なくなったとは言え、ある程度使っていると、インクが出なくなったりします。

私も、インクジェットプリンタを使い始めて、今の機種で3台目。

最初の機種がCanonだったので、今でもCanonの機種を使っています。
PIXUS 850i から、PIXUS MP600、現在の機種は、PIXUS MG5430で、確か2013年の年末に買ったので、3年以上使っています。

やはり、一番使うのは年末の年賀状ですが、たまにウェブ画面を印刷したり、CDやDVDのラベル印刷をしたり、写真を印刷したり...一週間に一回以上は使うので、比較的使っているのではないかと思います。

インクジェットプリンタは、使わない期間が長いとノズルにインクが詰まりやすいと言われています。
久々に使ってみたら、色がおかしいとか、印刷されないとかのトラブルが発生することがあります。

いつものように、ウェブ画面を印字してみると、何か色がおかしいです。

 

インクがなくなると警告がでるのですが、今回は出ていません。
となると、疑わしいのは、プリントヘッドのノズル詰まりです。

インクが詰まった時の対処方法は、ヘッドのクリーニングです。
クリーニングする事によって、ヘッドの詰まりを解消できるのですが、この方法は実際には、インクを強制的に噴射して、ノズルの詰まりを解消する方法なのでインクを大量に消費します。

PIXUS MG5430は、プリンタ本体からも操作できますが、パソコンからユーティリティを使っての操作も可能です。

ノズルのクリーニング、強力クリーニングもあるが、インクはより多く消費する
プリンタのユーティリティから、ノズルチェックのパターン印刷を行う

とりあえず、ヘッドのクリーニングを行って、ノズルの状態を確認してみます。

ノズルチェックのテスト印刷

最初は、マゼンタがまったく印字されなかったが、強制クリーニングを行うと、印字されました。

おぉ、やっぱり、ノズル詰まりか....でも、かすれてはいるけど、印字されるようになったので、さらに強制クリーニングを繰り返し、その後、テスト印字を行ってみました。

が...なぜか...また、マゼンタが印字されなくなってしまいました...
そうなると、やはり、原因は、マゼンタの部分のノズル詰まりが原因と言う事になります。

実は、互換インクを使用しています

最近のインクジェットプリンタは、本体の価格は昔に比べて格段に安くなっています。
しかし、消耗品のインクは本体とは逆に新タイプのインクになるにつれて、価格は上昇、さらに最近のプリンタは色数も増えてきているので、インク代の維持費はかなりかかります。

互換インクにした理由

互換インクをセットしたMG5430

私は、この機種の前までは、互換インクを使った事がありませんでした。
ずーっと純正インクを使い続けていました。
一番の理由は、昔は写真の印刷も頻繁に行っていたので、写真の印刷品質を気にしていました。
さらに、互換インクはノズル詰まりも起こりやすいと思っていましたので、純正インクを使っていました。

しかし、二番目の機種、PIXUS MP600は、純正インクのみしか使わなかったのですが、最後は、ノズル詰まりを起こして、現在のPIXUS MG5430に買い替えました。
使っていた期間もかなり長かったので、仕方ないと思っていますが...

現在の MG5430に買い替えてからも、純正インクを使い続けていたのですが、やはり気になるのは、インクの維持費です。

写真印刷は、ネットのプリントサービスやフォトブックが良い

最近は、写真のプリントサービスも豊富で、価格も安く、品質も良いので、プリンタでの写真印刷はあまりしなくなりました。
そうすると、プリンタでの印字品質は気にならなくなりました。
ウェブ画面のちょっとした印字などであれば、写真ほど色味は気になりません。

さらに、互換インクの種類も多く、価格帯の幅も広がっています。
100均のインクや、ネットで見かける製品は、5色セットで、なんと千円以下のすごく安価な製品から、純正品の半額程度の製品など、選択肢も広がりました。

純正インクセットを2、3回買うと、新品のプリンタが購入できる

例えば、MG5430の純正インク、「5色マルチパック(大容量)、BCI-351XL+350XL/5MP」は、5千円以上しますが、上記でも書いた安価な互換インクは同容量の5色セットが千円以下で買えたりします。

条件はありますが、互換インクを使用して、それが原因で故障した場合、修理代金を保証してくれる会社もあり、互換インクメーカーもかなり頑張っているという印象です。

ある程度、使い込んだプリンタで、純正インクを使い続けても故障のリスクは増えてくるのであれば、安価な互換プリンタで消耗品代を抑えて、万一、故障した場合は、新しいプリンタに買い替えという選択もありだと思います。

そんな訳で、少し前から互換インクを使用しています。
やはり...と思いつつ、対処法を模索してみました。

プリントヘッドのクリーニング方法

プリンタの機能を使った、ヘッドクリーニングとは、インクを大量に噴射し、ノズルの詰まりを解消する方法です。
つまり、ノズルの洗浄をしたいのですが、プリンタの機能では、インクでノズルを洗浄するしか方法がないのです。

最近のプリンタには、プリントヘッドが外れない機種もあるようですが、ヘッドが交換できる機種の場合、ヘッドが外れます。

一番、手っ取り早いのは、プリントヘッドを新品に交換してしまうことですが、当然、それなりの費用が発生します。

PIXUS MG5430のプリントヘッドは、複数の機種で共通で、型番は「QY-0082」となっています。
Amazonでは、7,980円で販売されていました。
他のショップでも、多少、価格に差はありますが、送料を含めると、7,000円以上にはなりそうです。(2017.05.28現在)

PIXUS MG5430のプリントヘッド

昨今のプリンタの価格を考えると、数年使用したプリンタにこの価格をかけても、他の場所が故障する可能性もあるので、あまり得策ではなさそうです...

となると...やはり、ヘッドのクリーニングです。

メーカー保証対象外となりますが、ヘッドを外して、お湯や洗浄液で洗ってしまう方法があります。

実は、私も以前の機種で試した事があります。
その時は、ネットで調べて、市販のマジックリンを使用しました。(笑)
ヘッドを外し、ぬるま湯に浸けて、マジックリンを吹きかけ、数時間浸しておきます。
その後、しっかり乾燥させてから、インクをセットして使用します。
意外にも?!効果があったのですが、完全に復活とはならずに、結局は、プリンタの買い替えになりました。

今回、いろいろと調べて見ると...なんと、洗浄液がセットされたカードリッジが販売されていました。

洗浄剤入りのカードリッジ

価格も、そんなに高くないので(税込1,580円、送料無料)購入しようとおもったのですが...

Canonの純正インクは、中身の残量が見えない

昔のCanonの純正インクカードリッジは、透明で、インク残量が確認できるようになっていましたが、今の純正インクは、中身が見えないカードリッジになっていて、残量はユーティリティからの警告か、カードリッジ本体のパイロットランプの点滅で判断します。

互換インクのカードリッジは、透明で中身が見えるものと、見えないものなど、さまざまです。

今回、使用していたカードリッジは下記のもので、中身の確認はできないものでした。

互換インク

実は、この互換インク、互換インクの中でもちょっと変わっていて、インクタンク本体とiCチップ部分の外側に分かれるようになっています。
本体のインクタンクは2個セットです。

本体1を使い終わったら、iCチップ部分を外して、本体2に付け替えて使用するというものです。
つまり、外側のiCチップ部分は2回使用します。

今回のインクは、2個目の交換用インクを使用していましたが、インクの残容量は満タン状態を示してました。

ノズルのクリーニングをするために、強力クリーニングを2回程、行ったところ、マゼンダの残容量がいきなり半分くらいを示すようになりました。

確かに、強力クリーニングは、インクを大量に消費するのですが、満タン状態から、いきなり半分の表示は、ちょっと怪しいです。

果たして、このインクの残容量の表示は信用できるのか...?
中身が見えないので、なんともわかりません...

念のために、予備インクをセットしてみた

中のインク残量がわかるインクカートリッジ(互換インク)

買い置きの予備のインクがあったので、念のために新品のインクをセットしてみました。
今度のインクは、やはり互換インクですが、中身の見えるインクタンクです。

復活した!?マゼンタ

新品の互換インクをセットして、ノズルチェックのテスト印刷を行ってみたら、なんと!、復活しました(笑)

復活というか… 結局、インク切れ…でした。

インクの残量警告は出ていませんでしたが、結局、新品のインクに交換したら、普通に印刷できたので、今回はノズルの詰まりではなく、だたのインク切れ…と言う事だったようです。

中身が見えないことには、なんとも言えませんが、そう判断するしかないです。

先ほどの、空と思われるインクカートリッジを、再度プリンタにセットし、インク容量の表示を行ってみました。

インクの残容量

なんと!? 満タン状態の表示に戻ってました(笑)

ヘッドクリーニングを繰り返していたら、他の色も減ってしまって、シアンは空の警告メッセージが出ました...

指定の色のヘッドのみ、ノズルクリーニングするには

マゼンタのみ印刷して、ノズルクリーニング

プリンタの機能でクリーニングを行うと、全色、インクを排出して、クリーニングを行うので、指定の色のみクリーニングという方法は実行できません。

そういう時には、指定色のみ、印刷するという方法を使います。

ノズルクリーニングは、結局、インクを大量に噴射し、ノズルの詰まりを解消するので、指定色のみ(大量に)印刷すれば、ノズルクリーニングと同等の処理ができるというわけです。

下記のサイトから、ダウンロードさせて頂きました。
CMYK印刷パターン集

まとめ

・今回の現象は、結局、互換インクのiCチップ部分が壊れて?正しい残量を表示できなくなっていた? そもそも、どのような仕組みなのか? iCチップ部分は2回使用するので、なんらかのリセット処理が必要ではないのか?

・互換インクと一口に言っても、種類も多いし、価格、品質、インクの色等、考慮する要素がたくさんあります。
価格対比で、どのレベルなら納得できて、使えるか...と言う事ですね。

・Canonの純正インク、最近のは中身が見えないカートリッジになってしまったのですが、中身が見えた方が安心します(笑)