きっかけは、はっきりしないのですが、数年前から耳鳴りが気なるようになりました。
深夜など、周りが静かな環境下だと、かすかな音なのですが、どこかで電子音の ような音が鳴っているように感じます。
最初はたいして気にしていませんでしたが、なかなか治らないので耳鼻科で検査を受けたのですが 特に異常は見つかりませんでした。
耳鳴りは原因がわからない事も多いらしく、一応、処方された薬をーケ月以上飲みましたが 、改善はしませんでした。
気になりだすと余計に感じるようになり、それがストレスになったのか、息苦しさを感じたり、さらに食欲もなくなり体重が減って、だんだん体調が悪くなっていきました。
ネットでいろいろ調べて、漢方をメインに処方する病院を見つけて通院しました。 中国人の先生で、舌の状態を見る「舌診」で診療していました。
その漢方医の診断では、自律神経の働きに問題があり、それが様々な体調不良や耳鳴りの原因になっているという診断でした。
目 次
日頃の睡眠状態、自律神経と睡眠
自律神経とは、自分の意識に関係なく働いている神経で、呼吸をはじめ、生命維持に重要な神経です。
自律神経の安定には睡眠は重要な要素で、生活が乱れたりすると影響があるようです。
だれでも睡眠不足の時には身体がだるかったり、体調の変化を感じると思います。
日々の睡眠については、寝入りは悪くないのですが、夜中とか明け方に目が覚める事が多く、一度起きてしまうとなかなか寝れないというような状態でした。
当時は睡眠時間を付けていたわけではないのですが、感覚としては0時から1時の間に就寝し、朝は6時に起きるという感じなのですが、夜中に目覚めたり、5時前に目が覚めて、寝れないので そのまま起きてしまうという事もありました。
長年そのような生活で、睡眠についても特にこだわりもなく、睡眠不足を感じれば、週末に多めに取ったりしてました。
週末のまとめ寝や、毎日の生活の中で不足分を補っているという意識でしたが、知らないうちにその影響が蓄積されて、体調不良となったようです。
漢方には「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉がよく出てきますが、特にどこが悪いというような「病気」とは診断されないのですが、人によってさまざまな症状が出て、体調が良くないという状態を言います。
漢方医からは、漢方薬を処方されますが、漢方薬は効果が出るまでにある程度時間がかかります。
即効性はやはり西洋薬なので、3種類の漢方薬と同時に、最初は睡眠導入剤も一緒に処方されました。
結局、漢方医に1年くらい通い、漢方薬を飲み続けて、日常生活では耳鳴りは気にならなくなりました。 ただ、まったくないか?というと、静かな場所では気付くこともあるのですが、以前のように気になったり、それによって体調不良になることはなくなりました。
睡眠サイクルの記録で客観的に睡眠状態を判断
一口に睡眠と言っても、その状態によって、同じ時間寝たつもりでも、実際にはスッキリ起きられる日もあれば、寝た割には、目覚めが悪い...という日もあります。
何かそれを判断する、客観的に見れるものはないのか?と思っていたことろ、活動量計といわれるツールがあることを知りました。
私が最初に購入したのは、Fitbit Charge HRという商品で、一般的な活動量計の機能にプラスしてリアルタイムの心拍数、睡眠状態を記録できます。
約3年程使いましたが、ベルト部分が壊れて、だましだまし使っていたのですが、修復不能になってしまったので、新たな機種「Fitbit Charge 2」を購入しました。
機能的には、旧機種でもいいと思っていたのですが、既に販売は終了して、ものがないようなので 同様な機能を持つ後継機種のFitbit Charge 2を購入しました。
最新版では、Fitbit Charge 3が販売されていたのですが、機能的な違いは、プールなど水中で使えるか否かだったので、価格が安くなっていたFitbit Charge 2を購入しました。
Fitbit Charge 2は、睡眠状態が詳細に記録できるようになっていた
Fitbit Charge HRは、ベルトが交換できない仕様なのですが、アマゾンのレビューなどを見ると、まず、ベルト部分が壊れてきて使えなくなる...という人が意外に多かったです。
その為、公式には、ベルトが交換できないことになっていますが、アマゾンなどでは、純正以外の対応ペルトも売られています。
Fitbit Charge 2では、そのような不具合に対応したのか、ベルトは交換可能になって、画面も大きくなり見やすくなっています。
実際に使ってみた気付いたのですが、睡眠状態の表示が、以前より詳しく表示されるようになっていました。
Fitbit Charge HRでの睡眠状態表示
今までの状態表示は
①「睡眠状態」、②「寝返りを繰り返す状態」、③「目覚めた状態」の3段階でした。
目覚めた回数、寝返りの回数が記録され、睡眠時間は、全体の時間数から②と③を引いた時間が実質の睡眠時間として記録されます。
Fitbit Charge 2での睡眠状態表示
目覚めた状態、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の4段階になっていました。
全体の時間から、目覚めた状態の時間が引かれて、実質の睡眠時間として計算されます。
以前にあった「寝返りを繰り返す状態」という表記はなくなっています。
以前は、夜中に起きてトイレに行った時などが「目覚めた状態」として記録されていましたが、 Fitbit2では、一日の記録の中で「目覚めた状態」が多くなり、実際に起きた感覚がない時間帯も、「目覚めた状態」として記録されています。
以前は「寝返りを繰り返す状態」としていた時間帯も「目覚めた状態」として 記録されているようです。
睡眠の記録のステージは4段階になり増えているのですが、実際、どのくらいが平均なのか、「深い睡眠」時間はあまりないんだけど、これは正常範囲なのか?少ない状況なのか?。
何かの指標となるものがあればいいのに...と思いました。
同年齢の睡眠の通常範囲をベンチマークとして表示
先に書いたようなことを思っていたら、Fitbitのアプリで「ベンチマーク」という表示がありました。
これは、Fitbit使用者のデータから、同年齢、同性の通常範囲を示しています。
自分の睡眠状態が、他の同年代、同性の人と比べて、どのような状態なのかを比較できるのは、とても参考になります。
自分と同じような年齢、性別の人の「通常の範囲」を示しています。
当然、日によって睡眠状態は異なります。
上の5月1日の状態を見て見ると、トータル睡眠時間は、6時間15分でした。
「目覚めた状態」は全体の睡眠時間に占める割合が13パーセントです。
同年齢の通常範囲は、12パーセントから24パーセントになっているので、「目覚めた状態」が 少ない方だとわかります。
次に「レム睡眠」の割合は、17パーセントでした。
通常範囲は、15パーセントから25パーセントになっているので、「レム睡眠」の割合も少ない方です
「浅い睡眠」この日の割合は、59パーセントで、通常範囲が40パーセントから60パーセントになっているので「深い睡眠」については、ほぼ平均値というところです。
「深い睡眠」 この日の割合は、11パーセントで、通常範囲は8パーセントから16パーセントなので、なんとか 通常範囲内に入っていました。
別の日、5月15日も見てみます。
睡眠時間は、4時間41分と通常より少ない日です。
「目覚めた状態」は18パーセントです。
通常範囲内ですが、中央値くらいで、少し割合が多いです。
「レム睡眠」、何故か割合表示がされていないのですが、時間は30分で、計算すると9パーセントです。 レム睡眠の時間は、通常範囲に達していませんでした。
「浅い睡眠」は52パーセントで、通常範囲の40 パーセントから60パーセン トに収まっています。
「深い睡眠」は、21 パーセントで、通常範囲の8パーセントから16パーセントを上回っていました。
トータルの睡眠時間が少ない日でしたが、「深い睡眠」の割合は通常より多くて、睡眠時間が少ない割には意外にスッキリした目覚めでした。
睡眠ステージの意味するもの
「深い睡眠」の割合が多いと、しっかり寝れて質の良い睡眠と思ったのですが、通常範囲の割合を見ると、割合的には「浅い睡眠」の割合が占める割合が多いです。
Fitbitのサイトのヘルプに下記のような説明があります。
Fitbit ヘルプ›睡眠段階については何を知っておくべきですか?
あなたが夜眠っている間、身体は一般に平均 90 分間続くいくつかの睡眠サイクルを巡ります。 各サイクルでは、2 種類の睡眠が交互に現れます。浅い睡眠と深い睡眠 — レム睡眠よりも脳の活動が少ない非急速眼球運動(ノンレム)には、浅い睡眠と深い睡眠の段階が含まれます。 深い睡眠の期間は、通常は夜早い時間帯のほうが長くなります。
急速眼球運動(レム)睡眠—鮮明な夢に関連する段階であるレム睡眠期間は、夜が進むにつれて長くなります
睡眠の状態を表す言葉として、レム睡眠、ノンレム睡眠という言葉は聞いた事があるんですが、 Fitbitではノンレム睡眠というステージはないです。
一般的には、レム睡眠は、眠りの浅い状態で、ノンレム睡眠は眠りの深い状態を示しています。
Fitbitでは、4 つの睡眠ステージで分類して、それぞれ下記のような説明がされていました。
一般的には、ノンレム睡眠は眠りの深い状態ですが、Fitbitではノンレム睡眠の状態でも、「浅い睡眠」と「深い睡眠」の割合が表示されるようになっています。
「浅い睡眠」と聞くと、ぐっすり眠れていない質の悪い睡眠のようですが、一般的にこのステージは睡眠の半分以上を占めて、心身の回復を促進するそうです。
「深い睡眠」は多い方が良いイメージがありますが、通常範囲の割合は意外に少なく感じました。
身体の疲労回復、記憶や学習の定着に役立つステージで、目覚めがスッキリという朝は、このステージの睡眠がしっかり取れている状態のようです。
自分では、しっかり寝ていると思っても、朝の目覚めがイマイチだったりする時は、実際には睡眠の質が悪いのかも知れません。
私が以前、通っていた病院で、先生は毎回、ちゃんと寝れているか?を確認して来るのですが、Fitbit アプリの睡眠データを見せた事があります。
先生も興味を持ったみたいで、どのようにして取ったのかを質問されました。(笑)
質問すると、しっかり寝ているという患者さんは多いそうですが、回復状態を見ると、実際にはちゃんと寝れていないのではないか?とも言っていました。
客観的なデータが取れると、それが裏付けされますね。